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2015年9月5日

しつらえ美

Writter
AZZAMI

クラフトデザインテクノロジー(以下CDT)のブランドコンセプトメイクを行うためCDTを立ち上げる10ヶ月程前、300年続く京都の名旅館「俵屋」にてタイラーブリュレ氏率いるWinkreativeや鄭秀和氏率いるIntentionallies、そして私advertising.orchestraのスタッフ達と合宿を行った。

京都の清水寺の参道で生まれ育った私には、その館の佇まいは実にノスタルジックで、まるで時間が止まったような感覚であったが多忙を極める彼らに、ショートカットで京都の美や佇まいを体感頂くには、そこはベストな場面であり、事実、旅の目的を成功に導いてくれるものであった。

数寄屋造り、書院造りの客室には、座卓や座椅子はもちろんのこと、月々の趣向に合わせてしつらえられる掛け軸や永続する美術品の素晴らしさまた、茶室に代表されるように極限まで装飾性を排す特徴を汲んだ空間演出からか、テレビやコンセントを巧みに隠したりと、そのこと細かな演出と目利き力には、あっさりと心を“撃ち”抜かれ「至上の安らぎ」を創造するとはこのことなんだなと、意識を改められた記憶がある

そこで学んだ永続する美しさを求め、CDTのブランドコンセプトが完成し、数々の品が世に発表されたのであった。

あれから10年、時間という軸を乗り越えられる究極の「しつらえ美」をそこに求め思考錯誤した結果、やっと今秋発表にたどり着けた品が誕生した。

CDTのテープディスペンサーだ。

「静寂の中に居ながら力を発する緊張感」をそのものに宿したそれは
様々な場面にすっと溶け込み、静かな存在感を演出するものとなりました。間もなくデビューします。ご期待ください。

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